ストレステスト（シナリオ自動組成）機能をシミュレーション画面へ追加致しました

▼ 従来より提供している機能 ▼

CYARea!では、β版リリース時より『物件別収支分析』画面を活用した収⽀状況把握をお薦めしています。『物件別収支分析』画面は、検討対象不動産の経営収支状況と、所定標本の不動産情報に基づき算出された各収支項目の比較値（以下「各収支項目比較値」）とで構成された収支分析情報を各々にご確認頂けるようにしてあり、各収支項目の在り処を一目で確認出来ますので、検討対象不動産について、「収益性に優れる物件なのか」「費⽤性に優れる（あまり費⽤を掛ける必要のない）物件なのか」を把握し、経営状態の見直しと最適化を検討するに適します。

▼ 追加機能の特徴 ▼

一方で、今般『シミュレーション』画面のリニューアルで実装したストレステスト機能は次の特徴を有します。
① 検討対象不動産の経営収支状況について、各収支項目比較値に基づく悲観的シナリオ・中立的シナリオ・楽観的シナリオを自動組成し、各シナリオにおける運営純収益（NOI）・経費率・DSCR（元利金返済カバー率・借入金償還余裕率）・物件価格・累計キャッシュフローの変動幅（レンジ）などを⼀覧でご確認頂けるようにしています。
② 資金条件の検討状況に拠るキャッシュフロー予測や ｢収支のアップサイド／ダウンサイドリスクはどれくらいか｣ といった検討を『物件別収支分析』画面より直接的にサポートさせて頂く他に類を見ない機能です。
③ CYARea!の全般的特徴として、住宅系だけでなくオフィスビル・商業施設・ホテル・ロジスティクスなど幅広い⽤途へ対応しており、各用途それぞれのマーケットに応じて形成される代替競争の関係性が勘案されています。
④ 当機能により現行の経営収支状況のボラティリティが理解でき、不動産経営を将来に亘って継続する（失敗／挫折しない）ための前提条件や不測の事態における緊急予備資金などの検討を深められ投資適格事案が整理されますので、検討を進めるに値するか否かの判断（スクリーニング）等々が断然容易になります。

・分析結果の見方> 【収益不動産】失敗投資と成功投資の違い？-実例で分かる投資前分析-

｢CYARea! (ちゃりー！)｣について

近年、不動産業界においてもデジタル化への対応が進んできておりますが、不動産は、地理的位置の固定性・非移動性・不変性・不増性・個別性（非同質性・非代替性）等を有し、固定・硬直的とされる土地の物理的特性や、可変・伸縮的な効用特性を不可分の与件として利用されるため、蓄積データがあったとしても、同種・同類型の不動産との比較考量や類似不動産への紐づけが難しくアクセシビリティが低位に留まっていたり、データを標準化する、リスクを抽出して俯瞰する、不動産経営における運営純収益（NOI）を最適化するといった付加価値創出につながる活用を殆ど出来ていなかったりするのが実態です。CYARea!は、収益不動産の投資／経営に際し、このようなデータ活用をテクノロジーで支援することを目的に設計されています。

収益不動産投資では、虚偽の内容を記載したトラックレコード等を見せられ相場より高い値段で買わされるといった被害や、空室へダミーの入居者を入れるなど偽装した投資シミュレーションを提示し売りつける、いずれ破綻せざるを得ない逆ザヤの賃料保証を親密会社に暫く提供させ売り抜けるといった悪質なケースも残念ながら見られております。投資検討に際し定量分析の煩雑さを疎んじる半面で、第三者からの定性情報や都合が良いお墨付きのみを鵜呑みにして惑わされた方々が被害者同盟を結成し、融資を行った金融機関を相手に訴訟を起こしたことは記憶に新しい社会問題です。当社は、こういった詐欺被害や、収益不動産購入後に「もしかして騙されたのか」と感じられる挫折体験の防波堤としてCYARea!を機能させ、不動産経営における「収益性・生産性」向上への道筋を示すサービスとして、不動産業界の健全な発展と不動産投資市場の成熟に微力としてでも寄与出来るよう今後も努めて参ります。

本サービスのご案内

本サービス「CYARea!（ちゃりー！）」では、これから不動産投資を始めようとする方や投資の経験知識が浅いスタッフでもすぐに付加価値の高い収益不動産分析が可能になるよう、多面的なインデックスや分析ポイントを示した各種最適なアウトプット（レポート）を取り揃え、ユーザーの皆様へ収益不動産経営における合理的な投資判断の加速を提供しております。